練馬の保育園民営化裁判追っかけ隊

練馬区立光が丘第八保育園の委託化をめぐって提起された、住民訴訟の記録です。練馬区のやり方は、理不尽にもほどがある!

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八千代でも提訴!

公立保育園の民営化をめぐる裁判が、千葉県八千代市でも提起されることになりました。東京新聞千葉版12月26日付朝刊に、記事が掲載されています。

八千代市では、市立高津西保育園を来年4月から廃園・民営化するにあたり、まだ認定を受けていない社会福祉法人を選定したそうです。その受託事業者は、幼稚園と無認可保育所、学童保育を経営している学校法人で、社会福祉法人の認定を受けることを前提として、選定されたようです。

保護者たちは、12月17日の市長選で、公立保育園民営化の中止を公約に掲げる候補を支援する活動を展開していましたが、惜しくも敗れています(毎日新聞記事)。

東京新聞の記事も毎日のそれも、淡々と事実関係のみを伝えているだけですが、その陰には保護者たちのやむにやまれぬ思いがあるんだと想像すると、自分まで胸が痛くなります。
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「住民訴訟」であること

練馬裁判の第一の特徴は、「住民訴訟」という特殊な訴訟形態をとっていることだろうと思います。というか、そういう形態をとらざるを得なかったことだろうと思います。

公立保育園の民営化をめぐる裁判は、全国で起きています。
大阪では、高石市と枚方市、大東市。
兵庫では、神戸市でつい最近提起されました。
神奈川では、今年5月に画期的な判決が出た横浜市と、川崎市でも裁判が始っています。
東京では板橋区と、我らが練馬区です。
あと、北海道でも裁判が起きたという話を小耳に挟んだことがあるのですが、事実は確認できていません。

これらのうち、「住民訴訟」という形で裁判を起こしたのは、板橋と練馬の2件が確認できています。

住民訴訟というのは、地方公共団体の違法な公金の支出に対して、その是正を求めるために住民が提起する裁判のことです。いわゆるオンブズマンと呼ばれる人たちが、公費の無駄遣いを追及するためによく起こしている裁判の形態です。その特徴は、おおむね次の通りです。

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原告は当該園の保護者ではないこと

練馬裁判の2つ目の特徴は、原告が当該園の保護者ではないことだろうと思います。

原告の一人は、別の園を2006年春に卒園した児童のお父さんです。もう一人は、またまた別の園に2人の娘を通わせている笠本というオヤジです。ともに、光が丘第八保育園(光八)に以前通っていた訳でも、転園して出た訳でもありません。

全国で起きている保育園民営化裁判の中で、当該園の保護者が全く関わっていないのは、おそらく練馬だけだと思います。

では、当の光八の保護者たちはどう考えているのでしょうか?

笠本が伝え聞いているところによると、彼らは「今回の裁判に勝っても負けても、子どもたちのためにならない」と考えているようです。

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「本人訴訟」であること

練馬裁判の3つ目の特徴は、本人訴訟であることだと思います。原告両名は、現時点で、弁護士を立てられないでいます。

※2007年6月1日に予定される第6回弁論より、原告は代理人を立てることになりました。

ですから本人訴訟として本件を争っています。訴状をはじめ、口頭弁論時に提出する準備書面、証拠書類、証拠説明書その他必要な書面は、すべて原告自身が作成し、収集しています。

全国の事例をすべて把握している訳ではないのですが、こんな例は練馬だけでしょう。おそらく今後もないでしょう。

全国で裁判を起こしている人たちが、何かの機会で顔を合わせることが時々あるのですが、「練馬は本人訴訟です」と言うと、みなさん一様に「ギョッ」とされます。続くリアクションは決まって「そ、そ、それは大変ですね~」。

「本人訴訟で何とかなるほど、甘いものではない!」とお叱りを受けたり、「練馬はなぜ弁護士を立てないんだ」と問われることが少なくありません。

なぜ本人訴訟なのか。理由はズバリ、

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神戸市でも裁判に!

公立保育園の民営化をめぐる裁判が、神戸市でも提起されたようです(毎日新聞神戸版の記事)。

記事によると、市当局は、保育園運営にかかる経費の大きさ、民営化による予算削減効果とともに、次のようにコメントしています。

「市立は市全体でしか対応できないが、民営化によって個別対応ができる。民間の良い面も見てほしい」

板橋での学習会でも笠本が話してきたのですが、公立がいいか悪いか、民間がいいか悪いかということと、今ある公立園を民間に移管するということとは、全く別の問題です。既存園の運営主体を変えるということ自体が、子どもたちにとっても受ける事業者にとっても多大なリスクを伴う大変困難な事業だからです。

民間には公立より良質な保育を提供している事業者が、確実に存在します。だからといって「民営化した方がいいじゃん」という話には決してなりません。

民営化を受ける事業者には、相当の実力が必要となります。良質な保育を提供している事業者ほど、「公立をわざわざ民営化する必要はない」と必ず言います。

そういう事業者が「子どもたちを守るんだ!」という強い使命感をもって、相当無理をして自治体の公募に応じていきます。でも、その事業者がどんなに実力を備えていても、その園の子どもたちを救うのが精一杯です。

一方の自治体は「ホラ、民営化が成功したじゃん」とばかりに、次々に民営化を進めていきます。事業者の懸命な努力でカバーできる限界をはるかに超えて、全国の自治体が公立保育園の民営化に走っていきます。

その行き着く先はどうなるのか・・・ここに問題の本質があると、笠本は考えています。

僕たちが求めていること

※本当なら、このブログ開設当初からキチンとご説明しておかなければならない事柄なのですが、いろいろ後回しにしなきゃいけない事情がありまして、こんな時期になってしまいました。ゴメンナサイ!


原告の主張は、大きく次の2点に分けられます。

(1)違法・無効な契約による区の損害を、志村区長は弁済しなさい! 

要は、「志村区長、カネ返せ!」です。→詳しくはコチラ


(2)区長は、ピジョンに不当利得返還請求しなさい!

平たく言うと「ピジョンさん、カネ返せ!」です。→詳しくはコチラ

(1)違法・無効な契約による区の損害を、区長は弁済しなさい!

本件訴訟で原告が求めている1点目は、

志村区長、カネ返せ!

です。

光が丘第八保育園(光八)の運営業務委託先として、志村区長がピジョン株式会社を選定した行為には重大な瑕疵があるので、選定は違法で無効です。よってこの選定にもとづき締結された各委託契約も違法で無効です。ならば、練馬区が同契約にもとづきピジョンに委託料を支払うのは、法律上の原因のない違法な支出ということになります。その額がそのまま練馬区の財政に損害を与えたことになります。だから区長は、私財をもってその額を弁済しなさい、と原告は主張しています。

※もう少し正確に表現すると「練馬区長は志村豊志郎に対し、委託料相当額を請求しなさい」という判決を、原告は求めています。現時点では練馬区長=志村豊志郎なので「アレ?」と思われる方も多いかもしれません。でも地方自治法の規定に従うと、こういう請求になっちゃうんです。裁判中に区長が交代した場合は、新しい区長が志村個人に対して、区の損害額を請求することになります。

志村豊志郎への請求金額は、

準備委託契約;2211万8858円
17年度契約;7457万6472円
18年度契約;2億2200万円
ピジョンが負担すべき分;▲3728万8236円

合計;2億8140万7094円

です。

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(2)区長は、ピジョンに不当利得返還請求しなさい!

原告が求めている2点目は、

ピジョンさん、カネ返せ!

です。

平成17年度契約中に起きた保育士大量退職などの混乱は、ピジョンによる債務の不完全履行と評価すべきです。それなのに正規の委託料を支払うのは、いたずらに練馬区の財政に損害を与える行為です。正規の委託料と同社が実際に債務を履行した分との差額は、ピジョンが不当に利益を得た金額です。だから区長は、その差額分を返還するようピジョンに対して不当利得返還請求しなさい、と原告は主張しています。

区長がピジョンに請求すべき金額は、平成17年度契約の正規委託料7457万6472円の半額くらいではないかと考え、

3728万8236円

としました。

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第3回口頭弁論が開かれました

12月6日、第3回の口頭弁論が開かれました。傍聴に来ていただいた方々、ありがとうございました。今回も10分程度で終了しました。

前回まで傍聴に来ていた保育課長は、今日は姿を見せませんでした。その代わりという訳でもないのでしょうが、ピジョンの須郷さん(ピジョンハーツ株式会社取締役会長。ピジョンは、保育園の受託運営などの部門を別会社にしているみたいです)が、直々に傍聴に来てました。

笠本は原告席から須郷さんを見つけて「オヨッ」。須郷さんはそれに気付いて「ど~も~」とばかりに深々と頭を下げてくれました。被告代理人から送られてきた「訴訟告知書」で、やっぱり「ギクゥ~ッ」としたんでしょうかね~?

※余談ですが、協議会とかに傍聴に行っても、今まで見向きもしてくれなかったピジョンの社員さんが、笠本が裁判を起こした途端、実に丁寧に挨拶してくれるようになりました。

さて今回は、次のような書面のやり取りをして陳述に代えました。

原告側
前回提出された被告準備書面(1)に対し、原告が準備書面(2)をもって反論しました。追加の書証も提出しました。

被告側
前回提出した原告準備書面(1)に対する反論を、被告準備書面(2)として提出しました。

ごくごく簡単に言うと、「こんな選定・契約は違法だ!」「いや、何も不合理なことはないんだ!」というやりとりを、書面上で展開している訳です。

※双方の準備書面などは、以下URLにPDFファイルで格納してあります。

http://briefcase.yahoo.co.jp/nerimanohoiku/

これで、双方の主張があらかた出揃った形になりました。次の手続きとして、証人尋問をどうするかを裁判長から問われたので、原告は「選定委員会(一次選定)の選定委員だった人物2名を予定している。その他は未定」と回答しました。

そこで裁判所から出された今回の宿題は、次の通りです。

原告側
証人申請書の作成、尋問事項の書面作成

被告側
原告準備書面(2)に対する認否反論


第4回口頭弁論は次の通りに決まりました。

日時;平成19年1月31日(水)11:20~
場所;東京地方裁判所712法廷

ぜひ傍聴にいらしてください。

光八住民訴訟第3回口頭弁論のご案内

原告の笠本です。題記につき、以下の通りご連絡いたします。
可能な方は、是非ぜひ傍聴にお越し下さい!

裁判所は、次回の弁論で原告・被告双方の主張が出揃うだろうと認識しています。年明け以降は、TVドラマで観るような裁判らしい風景に、徐々になっていくかも知れません。

練馬区立保育園委託化に関する住民訴訟 第3回口頭弁論

日時;12月6日(水)11:00~ (次回もたぶん10分程度)
場所;東京地裁712号法廷
交通;
 東京高等裁判所・地方裁判所・簡易裁判所合同庁舎
 住所:〒100-0013 東京都千代田区霞が関一丁目1番4号
 日比谷線・丸ノ内線 霞ケ関駅下車A1出口徒歩約1分
 有楽町線 桜田門駅下車徒歩約4分

※傍聴の手引きはコチラです。

※原告側の準備書面(PDFファイル)をコチラにアップしました。

保育園民営化論議の落とし穴

2日夜、板橋の区立園の保護者が主催する学習会に呼ばれて、ちょっとだけ話をしてきました。

板橋区では、平成18年度から区立赤塚6丁目保育園と加賀保育園の2園を私立認可保育園にする形で民営化する計画でした。

http://www.city.itabashi.tokyo.jp/hoiku/shido/mineika/mineika.htm

赤塚6丁目保育園は良質な社会福祉法人に移管されたようですが、加賀保育園の方は、まだ設立もされていない社福が選定されたこともあって保護者たちの反発にあい、計画が1年延期されました。こちらについては、住民訴訟が提起されています。


◆民営化論議の落とし穴

この日の学習会には、赤塚保育園の保護者を中心に、ごくごく一般のお母さんが10名程度参加していました。そんな訳で、よくありがちな「民営化反対!」とか「公的保育を守れ!」とかいう集会とはずいぶんと様子が違いました。むしろ公立園に対する不満とか、「民間でなぜいけない?」などの疑問がストレートに出されたりして、結構面白かったのですが、そこで気付いたことがあります。

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志村被告が次期区長選に立候補を表明

12月2日付朝日新聞の東京版(北部)によると、被告の志村区長が、来春の区長選に立候補する意向を区議会で表明したそうです。

「区民本位の効率的で質の高い区政経営をさらに推し進め、豊かさとゆとりある街づくりを実現していく」と抱負を語ったとか。

被告が「行政改革」とか「区民本位の効率的で質の高い区政経営」とか称してやってきたことを、ひとまとめにして評価することはできません。

けれども、少なくとも本件訴訟で問題とされている光が丘第八保育園の強引な委託化と、その結果については、「区民本位」だったかどうか、「効率的で質の高い」と言えるかどうか、被告には真摯に顧みてほしいところです。

ちなみに、「平成18年第四回定例会区長所信表明」にあるように、来年度は練馬区独立60周年に当たります。聞くところによると、こういった節目の年に区長でいることは、政治家さんたちにとってはすごく名誉なことなんですって。とくに志村被告は、長く区の職員を務め、助役から区長になった人ですから、その思いはひとしおなんじゃないでしょうか? ふふっ。

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プロフィール

笠本

Author:笠本
原告の一人でした。裁判の結果は僕たちが望むものではありませんでしたが、一方で、信じられないくらいたくさんのご支援・ご声援をいただきました。本当にありがとうございました。僕たちの足跡が、今後同様の問題に悩む保護者のみなさんに、少しでもお役に立てればと思い、このブログを記録として残します。

ぜひ読んでください!

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