練馬の保育園民営化裁判追っかけ隊

練馬区立光が丘第八保育園の委託化をめぐって提起された、住民訴訟の記録です。練馬区のやり方は、理不尽にもほどがある!

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

光八協議会

重要な出来事のご報告が、最近遅れ気味で恐縮です。
2月23日(土)、光八の協議会が開かれました。昨年11月11日以来です。
※2008.2.28.追記;メールでご指摘をいただき、確認したところ、前回の協議会は平成18年11月11日でした。「昨年」と標記したのは誤りで、正しくは「一昨年」でした。訂正します。

日常の保育については、非公開の運営委員会で議論されていますが、今回のテーマは運営委員会の判断を超える内容だと保護者が判断し、久々の協議会開催となりました。このブログにも案内メールが届いています。

「運営委の判断を超えるテーマ」はいくつかあったのでしょうが、そのうち最重要のものは、契約仕様書の変更だったろうと思います。つまり、改善勧告の根拠となる規定を緩める件です。どう変えるかというと・・・

【現行】年度内に4名以上の異動で改善勧告
(仕様書本文)
乙(※ピジョン)は、職員の配置にあたっては、在籍園児との関係を重視して、原則として年度途中での交代は行わないこと。ただし、年度内で常勤保育士の異動があった場合は、ただちに保護者に報告すること。さらに、年度内に3名を超える常勤保育士の異動があった場合には、甲(※練馬区)は乙に対して改善勧告を行うとともに全保護者に対して文書で周知する。

【変更案】年度末の異動は別枠とする
(上記文書に下記の文言を追加)
ただし、年度末の常勤保育士の異動については、異動の理由、人数、引継ぎ対策等について運営委員会に報告するとともに、年度内の異動に対する早期補充を条件に、別に定める規定により改善勧告を行うものとする。

※別に定める規定
年度末において、翌年度に継続する常勤保育士数が21名以下となったときは、練馬区は事業者に対して改善勧告を行う。

区の説明によると、光八には最低25名の常勤保育士が必要です。園児数に対する練馬区基準が23名、延長保育や休日保育という特別事業に要する2名。

「3名を超える」という数値を前提にすると、翌年度に継続する常勤保育士が、25-3=22名確保できれば、改善勧告の必要はない、というのが、練馬区の変更案です。

現状の光八では、加配があって実働で計29名が勤務しています。つまり、4名の余裕があります。

今回の協議会では、平成19年度中に、年度途中の異動者が2名、年度末で7名いることが明らかになりました。

29名から年度末の異動者7名を引き算してみてください。22名です。つまり、ぎりぎりセーフ、という訳です。

一方、年度途中での異動については、これまで通り「3名を超えたら改善勧告」という規定が適用されます。

保護者側委員は、変更の是非以前に、わかりにくい規定の解釈でずいぶん混乱している様子でしたが、最終的には了承しました。

だとしても、変更後の規定は平成20年度契約から適用されるので、今年度中の異動については従来通りの規定に従い、改善勧告が出されるはずなんだけど・・・練馬区は出さない旨を表明、保護者側も求めませんでした。保育自体は落ち着いてきているし、下手に改善勧告なんか出すと無用な混乱を招く恐れがある、という保護者側の判断なのかも知れません。
※2008.2.28.追記;こちらもメールでご指摘を頂きました。協議会では来年度の契約仕様書変更について話し合われただけで、今年度は今年度の仕様書に沿うと確認されただけだとのことです。事実確認してみます。

今回の変更は、ピジョンから練馬区に申し入れたという経緯のようです。配布資料によると、

「毎年度末は、個人的な事情のほか人事異動による職場の活性化などで、今後についても3名を超える保育士の異動が考えられます。(中略)区には、年度末に限り、仕様書の改善勧告に関する部分の変更をお願いしたい」

ピジョンは退職・異動の理由として、結婚や出産に伴う転居などの個人的事情、人事異動による職場の活性化を挙げています。

練馬の公立でも確かに人事異動はありますし、個人的理由で退職される保育士さんもいます。それを考慮に入れても、ピジョンの退職は多いな~という印象です。今年度は、1年に9名。29名の3分の1に迫る数です。

ピジョンは「個人的事情では強く引き止める訳にもいかず・・・」と釈明していましたが、結婚や出産後も安心して働き続けられる労働環境にあるのか、職員が働き続けたいという意欲が持てる環境なのか、という点については、疑問を払拭できるだけの材料は全く出てきませんでした。

この他に、次年度より、契約の相手方がピジョン株式会社からピジョンハーツ株式会社(ピジョンが100%出資する保育専門子会社)に変更になること、これに伴い、契約社員である保育士さんたちを正社員として雇用していくことなどが協議されました。

3ヵ年の複数年契約についても議題に上がりましたが、これは光八だけでなく他の委託園にも大きく関わる重要な問題です。別の機会に述べたいと思います。

スポンサーサイト

光四続報

光が丘第四保育園(光四)が今、大変なことになっていて、それをキチンとご報告する時間もありませんでした。申し訳ありません。2月の動きを、簡単におさらいします。

2月3日(日)
練馬区主催の意見交換会(説明会)。練馬区としては、選定基準について話し合いたいという意図だったのですが、その話はほとんど触れることができませんでした。代わりに問題になったのが、選定委員会の構成と人選です。
1月25日付の光四保護者あて文書に、選定委員会の構成が決まり、人選についても候補には内諾を得ている旨が記載されていました。「以前の説明会でも、保護者と話し合うって言ってたじゃない!」という保護者の強い反発が、この場で爆発しました。
後続の3園も、保護者が何らかの形で選定に関与できるよう、区と話し合うつもりでいただけに、光四に対する練馬区の対応に強い異議をぶつけました。
光四は、「なぜ勝手に決めたのか」と繰り返し説明を求め、「選定委員に保護者を入れてほしい」と何度も何度も要求しました。
そのたびに区は、首を横に振り続けました。
東京では珍しい大雪の日でした。そのなか、光四や後続3園の保護者、父母連、区議さんなど、3~40名くらいが集まっていたと思います。
区は結論をいったん持ち帰りとし、閉会しました。開始から6時間が過ぎていました。

2月4日(月)
練馬区から光四の保護者に「オブザーバー参加を認める」という打診がありました。前日の意見交換会でも「選定委員がダメならせめてオブザーバーを」という声が出ていました。選定委員は無理だが、保護者代表に議論の推移を見てもらおうという、練馬区としてはギリギリの判断だったろうと思います。
歓迎すべき提案だと思ったのですが、その中身を見ると、非常に厳しいものでした。

オブザーバー〔補説〕 観察者の意
会議などで、特別に出席することを許された人。発言はできるが、議決権や発議権はない。陪席者。(三省堂「大辞泉」)

保護者が求めたオブザーバーは、辞書の意味の通り、議決権はないが発言できる人のことを念頭に置いていました。ところが練馬区の案は、発言権もないただの「傍聴者」でした。なのに、選定委員並みの守秘義務を課せされました。委員会の要点記録は早急に光四の保護者に配られますが、その範囲内で保護者全体にも一定の守秘義務が求められました。

2月6日(水)
第1回選定委員会。光四の保護者が1名、オブザーバーとして参加。

2月15日(金)
公募締切。応募は社会福祉法人2社のみ。

※この日まで、優良と思われる事業者へ応募を懇願する活動が続きました。一方で、選定委員に何とか思いを伝えたいと、手紙を託そうとしたりしましたが、「選定委員への働きかけに該当する」との理由で、練馬区が拒否。区と保護者との間でやり取りが続きました。

2月17日(日)
選定基準についての練馬区主催意見交換会(説明会)。
保護者は、選定委員が光四を実際に採点し、その点数を応募事業者が下回った場合は落選とする、という案を出しました。ここでもずいぶんと押し問答がありましたが、結局は選定委員会で議論してもらうことになりました。
この日、かなりもめた一件があります。
募集要領によると、園長・主任・クラスリーダー保育士(6クラス)の計8名の候補者が、準備委託が始まる4月から週1回程度配置されることが記載されています。各人に求められる経歴についても明記されています。ところがです。練馬区はこの日、
4月1日時点で全員が揃っていなくてもよい。4月中に揃えばよい
ということを言い出したのです。
???
ということは、応募の段階で人選が決まってなくてもOKってこと? 園長候補はヒアリングが求められるから決まってなきゃいけないだろうけど、クラスリーダーとかは未定のまま選定していいの? 募集要領には「6年以上の実務経験、同等の経歴、識見、能力」をクラスリーダーに求めているけど、選定の段階でどうやって確認するの? 公募基準を満たした事業者かどうか確認できないじゃん? そんな調子で本当に選ぶ訳?
これに対し練馬区は
「4月から」とは書いてあるが、「4月1日から」とは書いてない。
???
みんな4月1日に必要な人員が揃うと思ってたよ。事業者だって「1日までに8人揃えるのは難しい」という理由で応募できなかったところもいっぱいあるんだよ。

一体どうなってんのよ~~~!

という調子でした。他にもいろいろあったのですが、省略します。

2月24日(日)
事業者プレゼンテーション。園長候補者ヒヤリング。
(予定)

1・18証人尋問のご報告

1月18日の証人尋問について、2月の下旬になってご報告するのは、正直言って気が引けます。実は1~2月にかけて、光が丘第四保育園の委託をめぐって練馬が大騒ぎになっていて、ブログの更新も思うようにできませんでした。申し訳ありません。

【ポイント1】「該当なし」or「選定にいたらず」
わずか5名の委員だったため、正式に決を採った訳ではなかったそうです。しかし、
有識者3委員;9月委託という厳しい条件では、適格事業者はいない」という趣旨の意見表明
元園長の委員;ピジョン運営園を厳しく評価しながら、万全のフォローを条件にピジョンを可
児童青少年部長;大きな会社で倒産もしないだろうから、いいのではないか
という意見だったそうです。これらの意見分布から導き出された結論は、「該当なし」としか表現しようのないものであったことを、証人は訴えました。この結論を確認する段階でも、特に混乱はなかったとのことでした。児童青少年部長は「区長にどう報告するか、大変だ」と苦笑していたとか。

【ポイント2】表現をめぐる攻防
翌日、練馬区から提示された最終報告文書の案には「選定にいたらず」と記載されていたそうです。他の有識者委員からは「該当なしと明記すべき」という強い修正意見が寄せられたとか。証人自身もこの表現を疑問に思いながら、「庁内の意見調整に苦労しているのだろう」くらいの認識だったそうです。
練馬区が自身の主張に固執し、最終的な文案をまとめるのに手間取っているうちに、7月5日(2005年)に朝日新聞が「練馬区が再選定を行うのではないか」と報じました。証人は、この報道で、区の真意を理解したそうです。

その後は、

7月11日 練馬区が「選定にいたらず」と議会に報告。
  同日夜 有識者3委員が記者会見。「真実は、該当なし」と公表。
7月12日 練馬区が記者会見。前夜の会見を非難する一方、「選定は可能」との認識を表明。
7月15日 庁内に選定会議を設置。
7月19日 光八保護者に、再選定の方針を説明。
7月20日 選定委員会報告(選定にいたらず)

とまぁ、最終報告が出る前に、練馬区が怒涛の勢いで既成事実を作り上げていった訳です。

そのほかにも、これまでブラックボックス状態だった選定委員会の議論の中身が具体的に明らかになったり、公の場での練馬区による証人に対するバッシングなどなど、全般にわたって言及があったのですが、長くなるのでここでは省略します。
委託後の混乱について「ある程度混乱するとは思っていたが、ここまでとは思わなかった」と証言し、「これはいくらなんでもルール違反だ。歯止めを設けなければならない」と主張しました。

【反対尋問】

被告代理人からは、次のような質問が投げかけられました。

  • (審査基準の)数値の基準は? 5段階の「1」や「2」がついたら?
  • 5段階の「3」が光八の水準ではなかったか?
  • 採点は、相対評価? 絶対評価?
  • (最終選考で)プラス評価については議論した?
  • 「不適格」という言葉を使って議論した?

などなど。これに対し証人は、

  • カッチリした評点基準を決めた訳ではない。「2」がついたからといって、直ちに不適格ということはせず、委員の間で議論した。
  • 「3」が光八の水準だという議論をした憶えはない。
  • プラス評価も部分的にはあった
  • 言葉の問題ではなく「不適格」という意味合いでの意見であった。

※被告の立証意図は「要は、審査基準もあなたたちの評価も、厳しすぎたんでしょ?」「はっきり決を採った訳ではないんでしょ?」といった点にあったように思います。

※「3」が光八の水準、というのは、実は光八の保護者からの強い要望で、練馬区も合意していたはずの事項でした。でも実際の選定委員会では、そのことが伝えられていなかったのですね。これはこれで問題なのですが、結果的には被告側の立証意図に反する証言になったようです。

次回の証人尋問には、被告側の証人として、当時の児童青少年部長が登場します。ぜひ多くの方の傍聴をお願いします!

日時;4月16日(水)14~16:00
場所;東京地裁712法廷


以前もチラリと書きましたが、被告代理人による主尋問45分に対し、原告からの反対尋問が1時間です。裁判官の「エッ?」という反応を見ると、どうやら主尋問より反対尋問が長いというのは、異例なことのようです。当時、現場の意思決定の中枢にいた人物ですから、こっちも聞きたいことは山ほどあるんです。乞ご期待!


 | HOME | 

文字サイズの変更

FC2カウンター


無料カウンター

ブログ内検索

カレンダー

01 | 2008/02 | 03
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 -

プロフィール

笠本

Author:笠本
原告の一人でした。裁判の結果は僕たちが望むものではありませんでしたが、一方で、信じられないくらいたくさんのご支援・ご声援をいただきました。本当にありがとうございました。僕たちの足跡が、今後同様の問題に悩む保護者のみなさんに、少しでもお役に立てればと思い、このブログを記録として残します。

ぜひ読んでください!

カテゴリー

最近の記事

月別アーカイブ

最近のトラックバック

リンク

このブログをリンクに追加する

QRコード

QRコード

RSSフィード

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

FC2Ad

Template by たけやん

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。