練馬の保育園民営化裁判追っかけ隊

練馬区立光が丘第八保育園の委託化をめぐって提起された、住民訴訟の記録です。練馬区のやり方は、理不尽にもほどがある!

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事実の重さと認識の軽さ~改善勧告全文

練馬区のサイトで、3度目の改善勧告の全文が公開されました。PDFファイルです。
こちらをクリックしてダウンロードしてください。以下に全文を転載します。



19練児保第2454号
平成20年4月1日
ピジョン株式会社
代表取締役社長 大 越 昭 夫 様
練馬区長 志 村 豊 志 郎

改 善 勧 告

貴社から平成20年3月28日付け「平成19年度の『常勤保育士の異動状況』ならびに『今後の対応策』について」で、区立光が丘第八保育園における本年度の異動状況等について報告があったが、これによると、平成19年度の常勤保育士の異動者数は10名に達することが確認された。区が貴社と平成19年4月1日に契約を締結した「練馬区立光が丘第八保育園の運営業務委託契約」では、仕様書第19第2項において「職員の配置にあたっては、在籍園児との関係を重視して、原則として年度途中での交代は行わないこと、また雇用の継続性を最大限考慮すること」と明記するとともに、「年度内で3名を超える常勤保育士の異動があった場合」には、区は改善勧告を行うと規定している。今回報告を受けた常勤保育士の異動者数はこの規定を超える数値であるため、本規定に基づき貴社に対し、改善を勧告する。
区としては、平成18年4月現園長着任以降、園運営は貴社の努力もあり改善し、今年度に入り安定の度を増していると認識している。また、昨年11月に行われた区議会健康福祉委員会による光が丘第八保育園視察においても、園の状況が確認され、一定の評価をいただいたところである。
今回報告のあった異動者に対しても、すみやかに補充し運営体制を整えていると承知している。また、「今後の対応策」は、保育士がより働き続けられる環境づくりに寄与するものであり、保育水準の維持向上に資するものと認識する。
貴社は、今回示された対応策を着実に実施し、今後の運営の更なる安定に努力されたい。この旨要請する。



常勤保育士10名退職・異動という事実の重み・・・
勧告本文にあるように、園児と保育士さんとの関係はとても大切です。慣れ親しんだ保育士さんが代わるということは、子どもの小さな心に意外にズシリと響きます。もちろん練馬の区立園でも異動や退職はありますが、子どもへの影響を最小限にとどめるよう、細心の配慮がなされています。進級の際にも、これまでの担任が最低一人は持ち上がるようになっています。なぜなら子どもたちは、新しい担任との関係を、これまでの担任との関係を通しながら少しずつ築いていくからです。
光八は今年2月23日時点で、常勤保育士29名を雇用していました。このうち10名ということは、3分の1強が入れ替わることになります。しかもこの中には、ただ1人残っていた委託当初からの職員が含まれていたそうです。本委託開始から2年4ヶ月で、当初の職員が、園長を含めて全員いなくなりました。
これはもはや保育の質云々という以前の問題です。

「改善勧告」という処分の重み・・・
練馬区は保護者に対して「改善勧告というのは、行政が事業者に下す最も重い処分」だということを、繰り返し説明してきました。人生でもっともデリケートな時期の子どもたちを預かる職場です。そこが、いつまでたっても職員の出入りが収まらず落ち着かない訳です。最初の改善勧告で「同じ理由での退職者をこれ以上出さないこと」が求められていたにもかかわらず、その後2年が経過しても状況を改善できていない訳です。これらを勘案すれば、「改善勧告」というのは、今回の事態に相応する重みを持つ処分だったろうと、僕は思います。

ところがです。勧告文が言っていることは、要するにこういうことです。

  • 仕様書に書いてあるから、機械的に改善勧告を出します
  • ピジョンさんはよくやってくれていると思います

???

子どもたちがこれだけ不安定な状況に晒されているというのに、「区としては、平成18年4月現園長着任以降、園運営は貴社の努力もあり改善し、今年度に入り安定の度を増していると認識している」???

10名の異動者についても「すみやかに補充し運営体制を整えていると承知している」???

この事実認識の甘さというか軽さというか、一体何なのでしょう。

この勧告文から言えることをひとつだけ申し上げます。それは、

練馬区は事業者に対しては最大限の配慮を見せるけれども、真に守るべき子どもたちに対しては一瞥もしていない

ということです。

練馬区は狂っています。
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3度目の改善勧告

僕は傍聴できなかったのですが、今日の区議会(健康福祉委員会)で、光が丘第八保育園(光八)の受託事業者に対し、改善勧告が出されていたことが明らかになりました。傍聴者からの連絡によると、

年度末退職者は8名(1人は異動)。
退職理由ですが、腰痛3名(!)、家族の事情3名、期間満了1名、社内異動1名、とのことです。
※4月16日追記;19年度内の常勤保育士異動者が10名であることがわかりました。

平成17年度計画中;1回(3月17日)
平成18年度計画中;1回(12月5日、改善「要請」)
平成19年度計画中;1回(日付は現在確認中)

※4月16日追記;「4月1日付」とわかりました。

本委託された平成17年12月から、改善勧告(または要請)が出なかった年がない、ということになります。

もともと、契約仕様書に定めた改善勧告を出す条件が厳しい(年度内に3名を超える常勤保育士の異動があった場合は改善勧告)ということはありますし、他の委託園では改善勧告の規定自体がありません。

ですが、仮に規定があったとしても、他の委託園では改善勧告が出されるほどの退職者数があったという事実は、今のところ聞いていません。

明日は第10回弁論です。


超注目の法廷です!

ちょっとドタバタしていて、ご案内が直前になってしまいました。今週水曜日、第10回の弁論(証人尋問)が開かれます。

今回の被告側証人は、なんと、当時の児童青少年部長です。光八委託化の計画段階から委託後の改善勧告にいたるまで、現場責任者だった人物です。練馬区の意思決定の中枢にいた証人が、どこまで真相を語るのか。あるいは語らせるのか。多岐にわたる注目点の中から、最重要ポイントを3つだけ挙げると・・・

●9月委託の方針は、誰がどのように決めた?
区長の所信表明という形で突然に発表された、年度途中の委託化方針。第1回協議会から5日後のことでした。このわずかな期間に何があったのか。ピジョン選定までのプロセスと並ぶ、重要なブラックボックスに斬り込みます!

●第二次選定は公正・適切だった?
一次選定の最終報告を待たずして、練馬区は怒涛の勢いで二次選定に突き進んでいきました。落第点を合格点につけ直した? 「スケジュールを含め協議する」という保護者との合意は? 結論ありきだったのでは? 最大の闇に司法のメスが入ります!

●委託後の混乱を、どう受け止めていた?
本委託後わずか4ヶ月で常勤1/3の8名が退職する大混乱。協議会では、練馬区自ら「(保育の質は)下限を下回っている」と認めざるを得ず、改善勧告につながりました。混乱の実態は? 原因は? 収拾策は? 事態の深刻さに迫ります!

法廷は、次の要領で開かれます。

日時;4月16日(水)14~16:00
場所;東京地裁712法廷


以前もチラリと書きましたが、被告代理人による主尋問45分に対し、原告からの反対尋問が1時間です。裁判官の「エッ?」という反応を見ると、どうやら主尋問より反対尋問が長いというのは、異例なことのようです。当時、現場の意思決定の中枢にいた人物ですから、こっちも聞きたいことは山ほどあるんです。

ぜひぜひ傍聴にお越し下さい!!


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プロフィール

笠本

Author:笠本
原告の一人でした。裁判の結果は僕たちが望むものではありませんでしたが、一方で、信じられないくらいたくさんのご支援・ご声援をいただきました。本当にありがとうございました。僕たちの足跡が、今後同様の問題に悩む保護者のみなさんに、少しでもお役に立てればと思い、このブログを記録として残します。

ぜひ読んでください!

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