練馬の保育園民営化裁判追っかけ隊

練馬区立光が丘第八保育園の委託化をめぐって提起された、住民訴訟の記録です。練馬区のやり方は、理不尽にもほどがある!

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練馬裁判がクライマックス!

早いもので、来週いよいよ第11回の弁論を迎えます。次回は、委託後の混乱に苦悩し、光が丘第八保育園から転園することを決意した保護者が証人として出廷します。保護者による生の証言が公の場で語られるのは、最初で最後の機会になるかもしれません。

日時;2008年6月4日(水)15~16:00
場所;東京地裁712号法廷


証言台に立つのは、委託直後の最も混乱した時期を経験したお母さんです。普通に保育園に子どもを預け、平穏に暮らしていたお母さんです。ところが、前代未聞の強引な委託に振り回され、最初の改善勧告が出された2006年3月をもって、転園という苦渋の決断を余儀なくされました。

近くのスーパーで買い物をしていると、同じクラスの親同士がバッタリ出くわしたりする地域です。転園したくてもできなかった方、あえて転園せず、光八の建て直しに全力を尽くす道を選んだ方、様々な立場や考え方の保護者が混在する地域で、裁判の証言に立つというのは大変な決意だったろうと思います。

それでも、

親として言っておくべきことがある。
歴史の狭間に埋もれさせてはならないことがある。


このお母さんの勇気ある決断を、僕たちみんなでしっかり受け止めたいと思います。

振り返ると、急ごしらえの訴状を東京地裁に持ち込んだのが、2年前。そのころは、弁護士を立てることもできず、本人訴訟として法廷闘争を細々と続けてきました。傍聴席には、ごく数人の有志のみでした。原告としては保護者の証言が喉から手が出るほど欲しかったのですが、この頃は、独自路線を行く光八の保護者は自園の建て直しに必死の状況で、(元)保護者が証言に立ってくれるなんて、夢のまた夢でした。

B29に向かって竹槍でヤー! みたいな裁判だった訳です(例えが古い!?)。

それが、さまざまなご縁に恵まれ、今では強力な弁護団を立てることができ、そして勇気ある証言をしてくださる方にめぐり合うことができました。

このお母さんの陳述書を読みました。混乱の現場を生で経験した人でないとわからないような事実、親としての苦悩、涙、それらが切々と綴られています。原告も弁護団も一様に泣きながら読みました(誇張ではありません)。

思えば、このお母さんが転園した2006年3月末は、僕たちが裁判のきっかけとなる住民監査請求を提出した時期と重なります。これも縁なのでしょうか。

一方で、光八退職者数は収まる気配を見せず、委託後に改善勧告(要請)が出されない年はないという、底なし沼のような状況に陥っています。

志村区長のこんな理不尽を絶対に許さない。

そんな僕たちの思いが共感を得られたのか、回を追うごとに支援の輪が広がってきているように感じます。流れはわれわれにあります。

そしてこの証人尋問をもって、練馬の保育園民営化裁判は結審に向かいます。われわれの裁判も、いよいよクライマックスを迎えます!

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笠本、区長にも気を遣う・・

ブログのテンプレート(PC版)を一新してみました。最近、小さな文字が読みづらくなった(これって老眼ってヤツ?)ことから、文字大きめのデザインを選びました。
われらが被告も相当のご老体ですが、これで読みやすくなったと思います。このブログを時々偵察にくる練馬区の職員さんには、ぜひ区長に一読するよう薦めてあげてほしいと思います。


第10回弁論

ご報告が送れて恐縮ですが、4月16日に第10回口頭弁論が開かれ、被告側証人として当時の児童青少年部長が出廷しました。
今回も30人ほどの方が傍聴に来てくださいました。ありがとうございました。

●主尋問(被告代理人とのやりとり)

簡単に列挙すると、あらかた次の通りでした。

  • 当初は区として選定する予定であったが、保護者との関係から実際にはそのようにはしなかった。
  • 光が丘第八保育園(光八)の委託計画について、大田区、中野区を参考にした。公募期間や事業者募集は概ね同じであり、瑕疵はない。公募は適切だったので、第2回の選定委員会で改めて再公募しない旨を伝えた。
  • 光八の応募基準のハードルが高い。応募してきた5企業は、そもそもその高いハードルを乗り越えてきたものだ。
  • 選定は多数決ではなく合議で行うことを、保護者と合意している。選定委員会の結論は拘束力を持つが、選定しない場合は含まれていない。
  • 記者会見の開催は、有識者が一方的に約束を破った。信義則違反だ。そもそも原会長自身が「どうも意見がまとまりませんね。補足意見をそれぞれ出し総括票+個別意見で公表でどうか」と提案し、みなさんが合意したのだ。
    ※2005年7月11日、練馬区は「選定にいたらず。今後の対応は区として判断する」と議会に報告。同日夜、有識者委員3名が記者会見を開き、真実の結果は「該当なし」だと明かしました。守秘義務との兼ね合いから、証人は信義則違反を主張しています。
  • 今年1月に光八を自身が訪ね、保育の質は保たれている。


●反対尋問(原告代理人との質疑)

これに対し、反対尋問では、年度途中の委託について、いつ決めたのか、園児に与える影響の検討、保護者による事業者アンケート(ピジョンともう一社のみが9月でも問題ない、と回答)のことなどを質しましたが、証言の内容はというと・・・

【年度途中の委託方針決定について】
区長の所信表明以前からの既定方針。年度途中以外考えてなかった。6月、8月、9月・・いくつも想定した。
(年度途中委託は他の市区町村で先例はあるのかと質すと)
ない。(キッパリ)

【年度途中の委託に伴う子どもたちへの影響について】
子どもへの影響は、実際問題はなかろう、と判断した。

【記者会見について】
第一次選定の中身が問題ではなく、記者会見が問題だった。
(それより前に、自らが朝日新聞のインタビューに答えていた事実などを示して質したところ)
「・・・・」
(「該当なし」の表現に)もちろん、ただちに抗議をした。
(記者会見は、「区として選定する」との区からの議会報告を受けてのことでは)
有識者の記者会見前から区として選定するという大枠は決まっていた。応募の中から再選定という方向性は考えていた。

【年度途中は失敗だったと練馬区は認めているのでは】
(光四の「選定なし」→1年延期の結果を示して質したところ)
わかりません。

【退職者数について】
(事実上3年連続となる「改善勧告」を示して質したところ)
退職者の数だけが保育の質ではない。
※常勤保育士10人の退職(うち異動が1名、退職理由のうち3名が腰痛!)が確定したため、練馬区は今年4月1日付で「改善勧告」を出しました。原文は練馬区HPでダウンロードできます。

【その他にも・・】

6・25合意について
(改めて9月に準備委託という)スケジュールも含め対処策を提案しているのだから合意違反ではない。
※選定委員会が「該当なし/選定にいたらず」という結論を出す前日に当たる2005年6月25日、練馬区と保護者は「選定できなかった場合は、(練馬区は)対応策を提案し、スケジュールを含めて(保護者代表と)協議する」という合意文書を交わしていました。しかし何ら協議されることなく、練馬区は第2次選定に突き進んで行った事実関係について、認識を質した証言が、これです。

ピジョンの評価について
  1. そもそも大変高いハードルを越えてきている。熱意も能力もある。
  2. 有識者も含めそれぞれが一位をつけている。
  3. 他の自治体での実績がある。
  4. ピジョンの保育に問題があるという意見が多数とは思わない。
  5. そもそも認可園を運営していること自体が大変なことなのだ。


裁判所からは「いろいろありますが、保護者との協議を再開する前に選定会議を立ち上げた事実関係には間違いないですか?」という質問がありました。

原告側は、最も混乱した時期を経験した光八の元保護者の方を証人として採用するよう申請し、採用されました。次回は、その方が証人に立ってくださいます。練馬区の横暴・混乱の様子が当事者の肉声で語られるのは、公の場ではおそらく最初で最後の機会だと思います。

日時;6月4日(水)午後3時~4時
場所;東京地裁712号法廷


です。

練馬の裁判は、次回で証拠調べが最終となり、結審に向かいます。
それまでに、子どもへの影響、保育士、保護者の思いなど、伝えられる限り、書面にして提出したいと思っています。

民間委託によって、子どもも、保護者も保育士も、そしてピジョンの保育士も、みながそれぞれに負わなくていい負担を強いられたことを、裁判所に伝えたいと思っています。
これ以上、無理な民間委託が続けられないように、裁判を通して訴えていきたいと思っています。

光八の関係でお心当たりの方ご存知の方がいたら、ご紹介いただけたら幸いです。

どうかよろしくお願いいたします。

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プロフィール

笠本

Author:笠本
原告の一人でした。裁判の結果は僕たちが望むものではありませんでしたが、一方で、信じられないくらいたくさんのご支援・ご声援をいただきました。本当にありがとうございました。僕たちの足跡が、今後同様の問題に悩む保護者のみなさんに、少しでもお役に立てればと思い、このブログを記録として残します。

ぜひ読んでください!

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