練馬の保育園民営化裁判追っかけ隊

練馬区立光が丘第八保育園の委託化をめぐって提起された、住民訴訟の記録です。練馬区のやり方は、理不尽にもほどがある!

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八千代裁判の意義

25日、千葉県八千代市立保育園の廃止民営化をめぐる裁判の判決が言い渡されました。
千葉地裁は、「廃止は適法。裁量権の乱用にも当たらない」と、原告の請求を棄却しました。(毎日新聞
残念ながら原告敗訴でした。

一方で、保護者たちの心情を十分に汲み取ろうとする裁判所の努力が垣間見える判決でもあったようです。

  • 「移管のための時間的ゆとりをもって保護者らの理解を得るように努めることを当裁判所としても要望する」
  • 「保育所の民営化を進めるに当たっては、そのような改善のための措置を可能な限り検討し続け、本件のような紛争に再び発展することのないように切に希望する」
  • 「原告らの本訴提起は、その改善のためのきっかけをもたらしたものとして意義を有する」

裁判長は、主文を読み上げる前に「いろいろ迷い、難しい判決だった」と一言付け加えたそうです。
法に従えばこの判決はやむをえない。でも良心に従うなら・・・
法と良心にのみ拘束される裁判官としては、ギリギリの判断だったのかもしれません。

詳しくは「ママが裁判に挑んだ理由」にて。

今はただ、八千代の原告のみなさんに「よくがんばってくれました。お疲れさまでした」と言いたいと思います。

今後は、良くも悪くも、八千代市の対応が鍵になってくるような気がします。

この判決を行政として真摯に受け止め、運営を改善していくのか。
あるいは「市の主張が認められた」と、保育園民営化をさらに強引に加速させるのか。

ここで対応を誤ったら、さらなる泥沼に入っていきかねません。市長さんはじめ行政職員さんには、熟慮を重ねてほしいところです。

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豊二の事業者選定にあたって

24日の区議会(健康福祉委員会)で、豊玉第二保育園(豊二)の運営を受託する事業者が決まったことが報告されました。

当初の委託計画では、
  • 2007年秋に園舎建替えに伴い仮園舎へ引越
  • 2008年4月から仮園舎で準備委託を開始
  • 2009年4月から本委託
  • 同年9月頃に新園舎に引っ越し、その後定員を45→76に増員
となっていました。
その後、園舎建替え計画の延期に伴い、委託計画も次のように1年ずつ先送りとなりました。
  • 2009年4月から仮園舎で準備委託を開始
  • 同年9月に新園舎へ引越
  • その後段階的に定員増
  • 2010年4月に本委託

豊二の委託計画に対しては「民間委託・園舎建替え・定員増のトリプルパンチの環境激変が子どもたちを襲う」と、当初から強い批判と懸念が寄せられていました。1年延期されたとはいえ、その懸念が払拭されたわけではありません。しかし練馬区は、それ以上は大きな見直しをすることなく、今春公募を開始し、そしてこのたび事業者が選ばれました。

区の報告によると、応募事業者は9(うち1社は途中辞退)、最終選定は7月11日だったそうです。

選定された事業者は、社会福祉法人のゆり会(本部;葛飾区)です。葛飾区内にたかさご保育園、清瀬市でのしお保育園を運営するほか、木更津市に知的障害児のための療育施設通園施設「のぞみ牧場学園」なども運営しているようです。

大変な作業になるでしょうが、のゆり会には、豊二の子どもたちをしっかり受け止めてあげてほしいと思います。

それともうひとつ、言っておきたいことがあります。

仮に、のゆり会や豊二の保護者たちの懸命の努力で、委託計画が大きな混乱なく進んだとしても、それをもって、乱暴な計画を立案した練馬区の責任が免ぜられる訳ではないということです。

「混乱がなかったのだから成功だ」
「もういいじゃん」

などと、われらが被告の練馬区長や委託推進の議員さんたちが言い出しそうですが、そんな話には、決してなりません。委託そのものの是非は別にしても、豊二の委託は、その計画の理不尽さにおいて、当初から失敗しています。

準備委託・本委託はまだ先のことです。混乱するともしないとも、現段階で言及するのは不謹慎だろうと思います。子どもたちへの影響を最小限に食い止めるべく、受託法人も保護者も懸命な努力を重ねることになるでしょう。その結果がどうあれ、法人や親たち、そして子どもたちに無理を強いる練馬区の責任は、指摘され続けなければなりません。


練馬保育園裁判、いよいよ結審へ

「陳述書は力作だと思いますが、裁判所としては○○さん(前回の証人)の証言で証人尋問は終わりにしたいと思います」

新たな証人採否について、裁判長はこのように述べました。不採用の判断です。

以前からご紹介しているとおり、今回申請したのは、練馬区と光八保護者との激烈な交渉の舞台裏を知りうる立場にあった人物です。光八に残って園の建て直しに尽力する道を選んだ保護者です。不採用になったのは残念です。

ですが、

申請した証人の陳述書を、裁判長が「力作」だと言ってくれました。きちんと読み込んでくれているのだと思います。証人予定者の思いは伝わっているのではないかと、期待しています。

また、今回不採用になったのは、裁判官の腹の内が、すでにある程度固まっているからだと読む人もいます。

そのあたりはともかく、これで練馬の保育園裁判も次回で結審することになりました。

第13回弁論(最終弁論)
9月12日(金)10:30~ 東京地裁705号法廷にて


原告両名の最終意見陳述(合わせて15分程度)が行われます。
ぜひぜひ傍聴にお越しください!

板橋裁判は9月5日判決

板橋区立加賀保育園の民営化裁判の情報が入りました。
7月4日に結審し、
9月5日判決言い渡し
だそうです。取り急ぎご報告します。

第12回弁論のご案内

前回の弁論の際、原告側は新たな証人を採用するよう、裁判所に申請しました。練馬区と光八保護者との激烈な交渉の内幕を知りうる立場にあった保護者です。次回弁論は、証人の採否を言い渡すだけの内容になりそうです。5分程度で終わるだろうと思われますが、よろしければ傍聴にお越しください。

7月11日(金)11:10~
東京地裁708法廷


※いつも行っている夜の報告集会は、今回はありません。

他地域の状況

他地域での裁判のフォローが、ついついおざなりになってしまっていました。現時点で笠本が把握している範囲ですが、お伝えします。


●尼崎市で裁判が始まる!

兵庫県尼崎市の大島保育園の保護者(65世帯中37世帯が原告)が、6月16日、尼崎市を相手に訴訟を起こしました。自分の裁判に夢中だったと言い訳はしたくないのですが、恥ずかしながら今の今まで知りませんでした。

公立保育所民営化を考える尼崎保護者ブログ(あまほごネット)より

神戸新聞にも取り上げられているようです。
保育所民営化に反対 保護者ら尼崎市を提訴

裁判の詳細は不明ですが、原告のみなさんは、尼崎市の「信義則違反」を問題にしているようです。この「信義則違反」という法律用語の裏にある親の思いが、同じ親として裁判の原告として、わかるような気がします。
親というのは、実に単純に、子どもが可愛くて可愛くて仕方がない生き物です。仕事をしながら、保育園と一緒に最愛の子どもたちを育ててきて、保育園と一緒に子どもの成長を喜んで・・・
保育園というのは単純に子どもを預かってくれる施設ではなく、親と一緒に子どもを健やかに育ててくれるところなんです。子育てに迷った時、悩んだ時、保育園の先生方の経験に裏打ちされたアドバイスが、親にとってどれだけ救いになることか・・・
そうやって何年もかけて築き上げてきた、子どもを中心に置いた愛情たっぷりの人間関係を、行政が土足で踏みにじる・・・それが保育園民営化です。許せなかったのだろうと思います。
大島保育園のみなさんの声を直接聞いた訳ではないので、出過ぎたことかもしれませんが、思わず僕の思いと重ねてしまいました。

第1回弁論が、

7月22日(火)11:30~
神戸地裁 101号法廷


の予定で開かれるようです。ぜひ頑張ってほしいと思います。

大阪府八尾市でも裁判
なお、同じブログに、大阪府八尾市でも高安保育園の保護者たちが昨年11月15日に裁判を提起したことが記してありました。恥ずかしながら、全然知りませんでした。こちらもぜひ頑張ってほしいと思います。


●千葉県八千代市の裁判は、7月25日に判決言い渡し!


6月20日に判決が予定されていましたが、被告(八千代市)側から弁論再開の申請が出て、いったん延期になったようです。その後の経緯は不明ですが、判決期日が決まったようです。

7月25日(金)午後1時10分から
千葉地裁にて


ママが裁判に挑んだ理由より

ここの裁判も、当初は練馬と同じく本人訴訟だったそうです(八千代ではすぐにいい弁護士さんとめぐり合えたみたいですけど)。「本人訴訟って大変だよね」と、お互いの労をねぎらった記憶があります。いい判決が出てくれることを願います。可能な方は、ぜひ傍聴にいらしてください。


●横浜控訴審は次回が結審!

昨年12月に予定されていた判決が、本年5月29日に延期されたのですが(大東裁判で原告勝訴の最高裁判決が確定したことの影響ではと推測されています)、裁判所はその5月29日の判決期日を取り消し、弁論を再開したようです。
NPJ弁護士の訴訟日誌より

6月24日に弁論が開かれ、次回で結審する旨が言い渡されたようです。
JanJanNewsより

全国に広がっている保育園民営化裁判の中で、最も中心的な位置にあるというか、王道を行っているというか、とにかく非常に重要な裁判だと笠本は思っています。判決が与えるであろう影響は、計り知れません。横浜地裁で画期的な一審判決が出た2006年5月22日、僕は住民監査請求の結果を待っていました。もしこの判決に背中を押されなかったら、僕は裁判に踏み切っていなかったかもしれません。
東京高裁でも、横浜地裁に負けないくらいのいい判決が出てくれることを願っています。


その他、神戸や板橋など、裁判情報が入手できた段階で、順次お伝えしていくつもりです。

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プロフィール

笠本

Author:笠本
原告の一人でした。裁判の結果は僕たちが望むものではありませんでしたが、一方で、信じられないくらいたくさんのご支援・ご声援をいただきました。本当にありがとうございました。僕たちの足跡が、今後同様の問題に悩む保護者のみなさんに、少しでもお役に立てればと思い、このブログを記録として残します。

ぜひ読んでください!

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