練馬の保育園民営化裁判追っかけ隊

練馬区立光が丘第八保育園の委託化をめぐって提起された、住民訴訟の記録です。練馬区のやり方は、理不尽にもほどがある!

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第1回弁論のご報告

遅くなりましたが、第1回弁論のご報告です。

控訴人(原告)側が申請した複数の証人のうち、1名だけ、保育園の委託に伴う財政効果に関する専門家の意見書を待って結論を出すことになりました。

練馬区長の側は、口頭で「手続きにおいて適正であるので、多少の混乱は結果論」といった主張しました。

保護者との合意を一方的に破棄したり、「該当なし」を覆して無理やりピジョンを選んだ手続きが、果たして適正なのか。。。

あの混乱は、「結果論」で片付けられるほど「多少の」ものだったのか。。。

と、まあ言いたいことはありますが、それはさておき、とにかく第2回弁論の期日が決まりました。

7月23日(木)午後1時半~
東京高裁808法廷

です。予定を空けておいてください。
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明日は練馬裁判控訴審第一回弁論です。

練馬保育園裁判の控訴審第一回弁論が、いよいよ明日開かれます。お時間の許す方はぜひぜひ傍聴にお越しください!

4月23日 午後2時~
東京高裁808号法廷

緊急カンパにご協力お願いします!

僕たちの裁判を支えてくれている「みかん組」からの、緊急アピールです。
※みかん組ニュース第7号(2009.2.27.)より一部修正したうえで転載


子どもと親の願いに背を向けて  東京地裁で不当判決!!

練馬・保育園民営化裁判――東京高裁控訴審
緊急カンパにご協力を !!

練馬区は区立保育園20園を民間委託化する計画をすすめていますが、1号園として大手乳児用品メーカー ピジョン(株)に委託された光が丘第八保育園の、 事業者選定の過程や委託後の運営があま りにもひどく、 子ども・保護者・保育者に大変な被害を与えたとして2006年6月に裁判が起こされました。

昨年(08年)12月19日、東京地裁で一審判決が言い渡されましたが、 「光八保護者との合意に反したり、 保育の質の低下などはあったものの、 それはすべて区長の裁量権の 範囲内で違法性はない」という極めて不当な内容でした。

そこで原告・弁護団は12月末に東京高裁に控訴しました。

控訴審では、弁護団を増強したり、会計学や保育の専門家を中心にあらたに証人申請を行う方向で準備を進めております。その為の資金を準備し、悔いのない反撃の態勢を準備していきたいと考えております。

マスコミでも保育園の民営化は現場に混乱を持ち込むものと報道(2月6日朝日新聞)されています。

地裁段階でも保護者や一般区民などで構成される裁判を支える会(みかん組)として多くの皆さまからカンパをいただきましたが、引き続き、 またなおいっそうのご協力をいただければ幸甚に存じます。

◇ カンパの連絡・振込先
▼ 裁判カンパ 一口  1000円
▼ 裁判特別(団体)カンパ 一口  10,000円
郵便振込:00150-9-335751
加入者名(みかん組)



★ 練馬・保育園民営化裁判を支える会(みかん組)にもどうぞ入会してください。年会費: 2000円(みかん組ニュースをお送りします)

連絡先はコチラ↓
nerimasaiban@gmail.com

控訴審第一回は、4月23日(木)午後2時、東京高裁808法廷です。

いよいよ控訴審

昨年12月19日のありえない判決から4ヶ月。東京高裁で控訴審が始まります。

東京高裁といえば、板橋の控訴審を弁論1回だけで終わらせたり、横浜の控訴審で信じられない内容の原告逆転敗訴の判決を出したところです。練馬の裁判も楽観は許されませんが、今まで以上にがんばります。

ぜひぜひ傍聴にお越しください!

4月23日 午後2時~
東京高裁808号法廷

続々と寄せらる激励

各方面から寄せられた激励のメッセージを、一部だけご紹介します(見出しは笠本)。

怒りと勇気に敬意
これほど理を尽くして訴えても、司法の方々には伝わらないのですかね。アウグスティヌス(354年~430年、神学者・哲学者)の言葉にこういうのがあります。「希望には、二人の娘がいる。一人は怒りであり、もう一人は勇気である」。みなさんの人間としての譲れない怒りと子どもを大切にする勇気に敬意を表します。みなさんによろしくお伝えください。(研究者)

保育行政の大きな躓きと背信
辛い一審判決でした。しかし、ただただピジョンへの委託を押し通し正当化するために、練馬区が約束したことを反故(ほご)にし、決めたことを守らず、委託の破綻を取り繕ってばかりいたことを、私たちはよく知っています。深刻に保育水準が低下したという点でも、選定手続きを力技でひっくり返した点でも、光八の委託は、間違いなく練馬の保育行政の大きな躓きであり、区民・区議会に対する背信でした。法と司法がこの事実を裁けないとは思いたくありません。高裁の成り行きを、深く注視しています。(区議会議員)

この問題はすべてにつながる
地裁の判決は耳を疑うような内容でした。保育の質が下がっても、保護者との約束を反故にしても、専門家が適切な事業者がいないと判断したにも関わらず事業者選定を強引に行っても、すべてが「区長の裁量」という裁判所の判断は、絶対に区民が納得できるものではありません。この裁判のゆくえは、保育園の委託化問題のみならず、すべての問題につながる可能性があります。真の「住民主権」の実現を願い、控訴審を見守っていきます。(区議会議員)

住民自治の実現にまで発展する問題
2007年に私が議員になって最初に出会ったのが、保育園の問題でした。詳しく事情を聞くほどに、保護者や子どもはもちろん保育士にとっても、民間委託はリスクの大きいものだと感じます。子どもや保護者が毎日を安心して暮らせない状況を生み出すことまで、区長の裁量権とは思えません。区民と行政の関係って一体なんだろう・・・住民主体のまちづくり、住民自治を本当に実現できるのか、という課題にまで発展する、重要な問題だと思っています。(区議会議員)

判決には怒りしか覚えない
裁判の内容を、記録集を読むまでは詳しくは知らなかったのですが、練馬の保育行政にもの申したことは、とても意義のあることで、今までのエネルギーは、判決を聞いたら、怒りしか覚えません。今後もいっしょに行政に対して行動していきましょう。(区立保育園保護者)

※みかん組ニュース第7号(2009.2.27.)より

子どもの心が大切にされない~傍聴者の手記より

第一審判決とその後の報告集会に参加された方の手記です。

12月19日 保育園裁判報告集会報告

 12月19日、裁判の直後2時半よりに報告集会が弁護士開館で開かれ、区議も含む約60名の市民が参加した。原 弁護士が、裁判官の「区長の裁量権は広くてもよい、行革はいいもの、民間委託はいいもの」という判断を合理化するために、無理のある理由付けをした判決を詳しく説明。

 横浜の保育園民間委託裁判を闘っている佐藤さんからは、「横浜地裁は児童福祉法に基づいて、保育所に関する行政の裁量権を厳しく制限した。保育所の廃園をも前提にした裁量権が認められる、裁量権にはまったく制約がないことになる。裁量権の行使が逸脱していないと判断するのであれば、法的に裁量権の範囲を示すべきだが、その判断が何も示されていない。

 また、民間委託に伴う費用を一時的なものとしているが、委託効果によって何年で回収できるかを判断していない」と判決の問題点を指摘した。

 大田区の保護者は、民間企業に保育園が委託されて5年経ち、経験のある保育士が辞めていき質の低下がみられる、区民の税金が株式会社の利益になっているという現状を訴えた。

 会場からは、選定委員会が債務不履行が発生する可能性を指摘したにも関わらず、区長が選定し、結果としても混乱したのだから、区長の判断には明らかに瑕疵がある。裁量権が無限定というのは、区民無視、民主主義の否定につきる。権力の無限大の行使を抑える憲法に基づかなくてはならないのに、裁判官は立憲主義がわかっていない、と裁量権についての判断を問う声が相次いだ。

 また、裁判所が「保育の質が一定の水準」であれば、保育サービスの拡大等のためには、保育の混乱も質の低下も認め、業者の不変更も容認したことについて、どれほどひどい保育をしようと永遠に運営主体を変えられないと言っているのと同じではないかと、子どもを育てるという営みを理解しない裁判官に怒りの声があがった。

 しかし、「この裁判がなければ光8のやり方がそのまま通ってしまった。裁判があったので、全国的にも練馬区が失敗事例として広く知られ、保育の質の低下について一定の歯止めとなり、保育のあり方を区民に問うことができた」と裁判の意義は高く評価された。

※みかん組ニュース第7号(2009.2.27.)より

原告の思い(2)

もう一人の原告である宮下さんが、その思いをつづっています。

 判決にあたって裁判所の司法記者クラブで事前レクチャーをさせてもらいました。判決当日は裁判所への入場シーンを実はTVカメラで収録されてもいました。判決後には記者会見も行いました。それだけ練馬の、光八のケースはひどいケースだとマスコミにも認識されていたのです。

 保育園の一年間の生活と子どもたちの成長をまったく考えない年度途中委託、園長以下全員非正規雇用の営利企業への選定と契約強行、条例改定も議会の議決も経ない2億2千万円もの随意契約(運営業務委託)というあり方・・

 常勤保育士だけで2年半で30人近い退職、125人定員の保育園で4人にひとりが転園、しかも転園先が次の委託園に指名される・・・

 同じ委託園の中でも、どうして光八の親子だけがこんなに理不尽な扱いをされなければならないのか。これは特定の区民に対する差別行政ではないのか。

 裁判をはじめることを決めたときの怒りがまざまざと思い起こされました。

 東京地裁は、光八の親子の受けた被害など一時的なもので、行政改革を公約に掲げて当選した区長の裁量権の重みに比べれば大したことではない、と判断しました。

 私は光八の混乱は一時的なものではなく構造的なものだと考えており、控訴審でもそのことを訴えていきたいと思っていますが、仮に一時的なものであったとしても、委託園に指名されてから少なくとも今の時点くらいまでに光八で過ごした、転園せざるをえなかった親子の体験は生涯消えるものではありません。

 区長以上に育児や家事などしたこともなく、保育園の生活が想像できないだろう高裁の裁判官に伝えていくのは大変だろうと思いますが、たくさんの裁判例を積み重ねていって流れが変わっていくこともあるだろうと思います。

 「涙では終わらせない」という絶妙なコピーもいただきました。

 また、一審で勇気を持って陳述書を記し、証言してくださった当時の光八の保護者の皆さんには心の底から感謝しています。

 今の司法状況を考えると楽観は出来ませんが、出来るところまでやるつもりです。これからも変わらぬご支援どうぞよろしくお願いいたします。



※みかん組ニュース第7号(2009.2.27.)より

原告の思い(1)

東京地裁判決と控訴審に向けて、原告である笠本の思いをまとめました。

 「原告らの請求をいずれも棄却する」。杉原裁判長の細い声が静寂の705号法廷に響いたとき、僕は想定していた最悪の結果が出たのだと受け止めました。しかし判決文を読むにつれ、僕はこの認識が大間違いであったことに気づかされました。

 原告両名は裁判で、光が丘第八保育園の委託化が他と比べてもいかにひどかったか、事実をもって立証しようと懸命でした。区長が年度途中での委託化方針を強行した事実。委託化は園児や保護者に大きな影響を与える事実。第一次選定が「該当なし」と呼ぶべき判断を、多数決をもって組織決定したという事実。「選定できなかった場合はスケジュールを含めて協議する」という光八保護者と練馬区との合意事項の存在。その合意事項を練馬区が一方的に破棄した事実。練馬区がその後、一次選定で「選定し得ない」と判断された事業者の中から、内部組織をもってピジョンを選定したという事実。保育の現場が混乱に陥った事実。保育の質が低下した事実。

 これらの事実が認定されれば、区長による裁量権行使の違法性は火を見るより明らかだと、僕は疑いもしませんでした。そして裁判所は、それらの事実を認めてくれました。そのうえで裁判所が出した結論は、こうです。

「裁量権の逸脱・濫用があったとは認められない」

 年度途中であろうが、保護者との約束を破ろうが、「該当なし」を覆そうが、その結果保育園が大混乱に陥ろうが、子どもたちに影響が出ようが、保育の質が下がろうが、区長の「合理的な裁量の範囲内」。

 僕たちが想定していた最悪の事態を、何倍も何十倍も凌駕する判決でした。「区長は何をやっても許される独裁者である」という司法の宣言に他なりません。「不当判決」と呼ぶには生ぬるい。僕はこの判決の不当性を表現する言葉を持ちません。

 原告両名は、一週間後に控訴しました。こんな判決を後世の子どもたちに残す訳にはいかないからです。

 この裁判を通じて、保育園関係者をはじめ多くの方のご支援、ご声援を頂くようになりました。「当事者でもないのに、よくぞ裁判に踏み切ってくれた」とか「志村区長の圧制との闘いだ」とか、まるで僕たちが練馬のちょっとしたヒーローのように賞賛を浴びることに、正直言って戸惑いを感じることもあります。でも原告両名の気持ちは、本人訴訟として細々と主張を展開していた当時と全く変わりありません。

「こんなの、おかしいでしょ」

これだけです。

 僕たちは、決して大きな社会正義の実現を意図している訳ではありません。子どもたちの笑顔を守りたいだけです。おかしいことをおかしいと言い続けているだけです。もし僕たちの気持ちに共感して頂けるなら、今後もぜひご支援、ご声援をお願いいたします。


※みかん組ニュース第7号(2009.2.27.)より

あの東京地裁判決を忘れない!~原告・弁護団声明

本当に久しぶりの更新になります。あまりに放ったらかしだったので、ブログに広告が出てしまいました。。。

さて、あの不当判決から3ヵ月半が過ぎました。今月23日に予定される控訴審第1回弁論に向け、原告らの意見表明や周囲の反応を、何回かに分けてお伝えします。今回は、昨年12月19日の判決当日に出した、原告・弁護団による声明です。


原告・弁護団声明

 12月19日、東京地方裁判所民事38部は、練馬区立光が丘第八保育園の民間委託(公設民営)に関する行政訴訟(被告・東京都練馬区長志村豊志郎)で、原告らの請求を棄却する不当な判決を出した。

 判決は、不当に広く区の裁量権を認め、保護者や子どもたちの被った被害に目をつむるものであり断じて容認できない。

 本件の公立保育園の民間委託は、練馬区最初の保育園委託事業であり、60園ある公立保育園のうち20園を順次民間に委託するというものである。とりわけ光が丘第八保育園の民間委託は、公募期間も短く、しかも年度途中である九月委託という子どもと保護者の利益を考えない前代未聞の乱暴な委託であり、その姿勢は厳しく批判されなければならない。

 原告、弁護団は、本判決に強く抗議し、練馬区に対し、(1)光が丘第八保育園の委託を全面的に見直すこと、(2)現在計画中の他の公立保育園の民間委託計画を凍結すること、を強く求める。

 公立保育園の民営化、民間委託は、規制緩和・民間活力導入の名のもとに、全国の自治体で先を競って行われている。しかし、その本質は、コスト削減(人件費)が最大の目的であり、委託を受けた事業者のもとでは公務員では実現できない、劣悪不安定な労働条件のもとで保育士らが犠牲的に働き、多くの現場で「保育の質」の後退が指摘されている。

 保育事業は、まさに将来を担う子どもたちの命と人格を育てる崇高な事業であり、社会の荒廃が指摘され、子どもの育ちと働く親たちへの支援が最も求められている時代に合って、自治体が公の責務を放棄し、民間に保育を「丸投げ」する政策は、見直される時期に来ていると確信する。

 首都圏で保育園・学童クラブの運営を受託していた株式会社エム・ケイグループが、経営破たんし、子どもたちと保護者が行き場を失うという事態は、民間万能論の誤りを実証する事件でもある。

 原告・弁護団は、全国の自治体が保育政策の安易な民間委託・民営化政策を見直すこと、公的保育の一翼を担い、真面目に保育事業に取り組む社会福祉法人をはじめとした民間事業者に対して、財政的支援を含む手厚い施策を行政行うことを通し、子育て世代が安心して子どもを産み育てられるようその責任を全うすることを強く望むものである。


※みかん組ニュース第7号(2009.2.27.)より

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笠本

Author:笠本
原告の一人でした。裁判の結果は僕たちが望むものではありませんでしたが、一方で、信じられないくらいたくさんのご支援・ご声援をいただきました。本当にありがとうございました。僕たちの足跡が、今後同様の問題に悩む保護者のみなさんに、少しでもお役に立てればと思い、このブログを記録として残します。

ぜひ読んでください!

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