練馬の保育園民営化裁判追っかけ隊

練馬区立光が丘第八保育園の委託化をめぐって提起された、住民訴訟の記録です。練馬区のやり方は、理不尽にもほどがある!

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原告の思い(1)

東京地裁判決と控訴審に向けて、原告である笠本の思いをまとめました。

 「原告らの請求をいずれも棄却する」。杉原裁判長の細い声が静寂の705号法廷に響いたとき、僕は想定していた最悪の結果が出たのだと受け止めました。しかし判決文を読むにつれ、僕はこの認識が大間違いであったことに気づかされました。

 原告両名は裁判で、光が丘第八保育園の委託化が他と比べてもいかにひどかったか、事実をもって立証しようと懸命でした。区長が年度途中での委託化方針を強行した事実。委託化は園児や保護者に大きな影響を与える事実。第一次選定が「該当なし」と呼ぶべき判断を、多数決をもって組織決定したという事実。「選定できなかった場合はスケジュールを含めて協議する」という光八保護者と練馬区との合意事項の存在。その合意事項を練馬区が一方的に破棄した事実。練馬区がその後、一次選定で「選定し得ない」と判断された事業者の中から、内部組織をもってピジョンを選定したという事実。保育の現場が混乱に陥った事実。保育の質が低下した事実。

 これらの事実が認定されれば、区長による裁量権行使の違法性は火を見るより明らかだと、僕は疑いもしませんでした。そして裁判所は、それらの事実を認めてくれました。そのうえで裁判所が出した結論は、こうです。

「裁量権の逸脱・濫用があったとは認められない」

 年度途中であろうが、保護者との約束を破ろうが、「該当なし」を覆そうが、その結果保育園が大混乱に陥ろうが、子どもたちに影響が出ようが、保育の質が下がろうが、区長の「合理的な裁量の範囲内」。

 僕たちが想定していた最悪の事態を、何倍も何十倍も凌駕する判決でした。「区長は何をやっても許される独裁者である」という司法の宣言に他なりません。「不当判決」と呼ぶには生ぬるい。僕はこの判決の不当性を表現する言葉を持ちません。

 原告両名は、一週間後に控訴しました。こんな判決を後世の子どもたちに残す訳にはいかないからです。

 この裁判を通じて、保育園関係者をはじめ多くの方のご支援、ご声援を頂くようになりました。「当事者でもないのに、よくぞ裁判に踏み切ってくれた」とか「志村区長の圧制との闘いだ」とか、まるで僕たちが練馬のちょっとしたヒーローのように賞賛を浴びることに、正直言って戸惑いを感じることもあります。でも原告両名の気持ちは、本人訴訟として細々と主張を展開していた当時と全く変わりありません。

「こんなの、おかしいでしょ」

これだけです。

 僕たちは、決して大きな社会正義の実現を意図している訳ではありません。子どもたちの笑顔を守りたいだけです。おかしいことをおかしいと言い続けているだけです。もし僕たちの気持ちに共感して頂けるなら、今後もぜひご支援、ご声援をお願いいたします。


※みかん組ニュース第7号(2009.2.27.)より
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プロフィール

笠本

Author:笠本
原告の一人でした。裁判の結果は僕たちが望むものではありませんでしたが、一方で、信じられないくらいたくさんのご支援・ご声援をいただきました。本当にありがとうございました。僕たちの足跡が、今後同様の問題に悩む保護者のみなさんに、少しでもお役に立てればと思い、このブログを記録として残します。

ぜひ読んでください!

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