練馬の保育園民営化裁判追っかけ隊

練馬区立光が丘第八保育園の委託化をめぐって提起された、住民訴訟の記録です。練馬区のやり方は、理不尽にもほどがある!

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乱暴な公募

「9月委託」という志村区長の無謀な方針を実現するため、練馬区は事業者の公募においても乱暴な手法を採りました。

・平成17年4月11日~22日という12日間(土日を除くと実質10日間)
・広報は、「ねりま区報」とホームページに載せただけ

年度途中の委託という困難な事業にもかかわらず、その実現には相当の実力と経験を有する事業者から応募してもらわなければならないにもかかわらず、そんな優良な事業者に応募を検討する暇を与えないようなやり方でした。

以下に詳述します。
事実関係

光八運営業務を委託する事業者募集の目的で、練馬区は「募集要領」を公表しました。募集期間は、平成17年4月11日から22日までの12日間でした(当初計画での練馬区の応募要領案でも平成16年12月3日~12月17日の14日間でした)。ただし提案書等の提出は、同年5月9日を期限としました。練馬区は、ねりま区報と区のホームページに募集のお知らせを掲載しただけで、その他に積極的な広報活動はしませんでした。

応募事業者は、株式会社5社のみでした。

同年5月17日、第1回選定委員会で、委員の一人から「本件公募の条件に合致する法人は都内にいくつあるか。これらの法人に公募の資料を送ったか」と問われたところ、事務局を務める区職員は「100以上あるが、案内は送っていない」と答えました。

同年5月21日、第2回選定委員会では、再公募、追加公募を行う等の提案が出されたものの、練馬区はそれらをすべて拒否し、委員会の再編成を示唆しました。そのため委員長が、抗議の意味を込めて、辞任しました。

論証

今回の公募の目的について、募集要領には次の通り記載されています。

現在の保育園運営の良い面を継承していくことはもちろんのこと、常に保育園児および保護者の視点に立って、かつ効率的で質の高いサービスを提供できる事業者に託すべく(以下略)」

ところがその手法は、この目的の達成を自ら拒むかのように、著しく合理性を欠くものでした。

(1)公募の対象・手法

真に優良な事業者を募るには、どこまで対象を広げて公募をかけたかが重要です。ましてや今回の委託は、年度途中からという困難な条件が課せられていますので、受託すべき法人には相当程度の保育の実力が要求されます。

公募の目的に沿った優良な事業者が対象となるべく、まずは公募に関する情報を広く周知するために手立てを尽くす責務が、練馬区にはあったはずです。

ところが練馬区は、『ねりま区報』(平成17年4月1日号、11日号)と区のホームページに公募情報を掲載しただけでした。

また練馬区は、公募条件に合致する事業者が都内に100以上あることを知りながら、公募資料等を郵送さえしていませんでした。近県の事業者については、調査をしたかどうかも不明です。

(2)公募の期間

公募の期間が、各事業体が十分に検討できる余裕のあるものだったかどうかも問題です。今回の公募は、4月11日に正式に募集を開始し、22日に締め切るというものでした。土日を除くと、実質10日という短期間です。応募書類の提出は5月9日までに延ばしたが、それでも1ヶ月です。

社会福祉法人が意思決定をする場合、公募の情報を得て、それを理事会に諮り、議論を尽くしたうえで理事会が応募の可否を決定するというプロセスを経るのが通常です。民間事業者として保育事業を担ってきた主力は、日本においては社会福祉法人です。今回の公募で事業者に許された期間内に、社会福祉法人が意思決定をするのは、事実上困難です。

この期間内に法人としての意思決定をするためには、担当の現場責任者クラスの判断で迅速に対応できる法人、練馬区が公立保育園の委託化を実施しそうだという情報を事前に得ている法人であることが、事実上必要でしょう。

この条件に合致するのは、練馬区の公立59園(当時)という市場への参入を目論み、以前から練馬区の動向をウォッチしてきた営利法人以外にありえません。

(3)再公募・追加公募の拒否

公募の有効性をめぐって紛糾した第2回選定委員会では、委員の中から再度公募をすべき旨、あるいは追加で公募すべき旨が提案されました。また事業者・園児双方にリスクの大きい9月委託を延期するよう練馬区に求めました。ところが練馬区は、これらを拒否しました。さらに「これ以上時間をかけられないし、これ以上譲歩できない。この状態が続くなら選定委員会の構成をもう一度作り直すしかない」という意見さえ述べました。

それを受け、選定委員長は抗議の意思表示として辞任し、外から被告の姿勢を正す道を選択しました。

練馬区の意図が、9月委託を何としてでもやり遂げる点にあったことは、疑問の余地がありません。その帳尻合わせのため、今回の公募の実施期間は、本来の目的を逸脱した短期間となり、またその手法もずさんなものとなってしまいました。

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笠本

Author:笠本
原告の一人でした。裁判の結果は僕たちが望むものではありませんでしたが、一方で、信じられないくらいたくさんのご支援・ご声援をいただきました。本当にありがとうございました。僕たちの足跡が、今後同様の問題に悩む保護者のみなさんに、少しでもお役に立てればと思い、このブログを記録として残します。

ぜひ読んでください!

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