練馬の保育園民営化裁判追っかけ隊

練馬区立光が丘第八保育園の委託化をめぐって提起された、住民訴訟の記録です。練馬区のやり方は、理不尽にもほどがある!

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

明けおめ&住民監査請求

遅ればせながら、明けましておめでとうございます。本年も練馬の保育園民営化裁判をよろしくご支援下さい。

「遅ればせながら」がもうひとつあります。

実は昨年12月20日、光が丘第四保育園の公募について、笠本は住民監査請求を行いました。28日付で受理されました。ところが僕が、年末年始に練馬を離れていたために、受理を伝える通知書がいったん監査事務局に返送されてしまったようです。再送されたものが今日届きました。そんな訳でご報告が遅れて申し訳ないです。

さて、監査請求の内容ですが、

保育園の業務委託を複数年契約とすることの違法性・不当性

を主張しました。

この複数年契約、地方自治法上は「長期継続契約」というのですが、本来なら、OA機器のリース契約などを想定した制度です。それを、

保育園の業務委託に適用するのはどうなのか、仮に適用するにしても、さまざまな条件整備が調わないうちに公募に突入してしまうのは、あまりに乱暴ではないか

という視点から、主張を展開しました。

光八の裁判も、もともとはこの住民監査請求が出発点でした。今回の光四の監査請求は、どんな結果になるのか、待ち構えてやりたいと思います。地方自治法の規定によれば、監査委員は、請求のあった日から60日間に結果を出さねばなりません。監査の期限は、2月17日までになります。

なお、光四の保護者6名も12月11日に、別途住民監査請求を提出しています。


※僕が出した住民監査請求の全文は、次の通りです。




平成19年12月20日

練馬区職員措置請求書

練馬区監査委員殿

請求の趣旨

 12月21日に予定される光が丘第四保育園の運営業務委託事業者募集の手続きを中止し、公募に係る費用相当額の支出一切を未然に防止する措置を、練馬区長に求める。

請求の内容

1.長期継続契約の概要

 本件公募は、平成21年4月から予定される同園の運営業務委託契約を締結すべき民間事業者を募集する目的で行われるものである。「練馬区立光が丘第四保育園運営業務委託プロポーザル募集要領」(案)(本年12月11日の健康福祉委員会に練馬区が提出)には、本件委託契約が、3年間の長期継続契約であることが明記されている。(2ページ5(4))
 長期継続契約は、地方自治法改正(平成16年11月16日施行)により、「翌年度以降にわたり物品を借り入れ又は役務の提供を受ける契約で、その契約の性質上翌年度以降にわたり契約を締結しなければ当該契約に係る事務の取扱いに支障を及ぼすようなもののうち、条例で定めるもの」(地方自治法施行令167条の17)にまで、その対象が拡大された。改正の趣旨は「多様化する契約形態に機動的に対応するとともに、契約事務の合理化、効率化を図る」(平成18年11月16日、企画総務委員会における総務部長答弁)ことにある。OA機器を借り入れるための契約、庁舎管理業務委託契約等が、対象として想定されている。
 契約の長期化は、法改正の趣旨どおり契約事務の合理化・効率化に資することが期待される反面、契約の公開性や競争性を疎外し、契約更新による適正な業務の質の担保を困難にする。また、予算執行を多年度にわたり拘束することで財政ルールや議会権限に一定の修正をもたらすものである。法令が、条例にもとづいてその範囲を定めることを求めているのは、これらの理由によるものと解される。

2.本件委託契約の重要性

 本件委託契約は、契約金額が1園あたり年額2億円を超える大型契約である。練馬区における長期継続契約は、平成19年4月1日契約分で30件が対象となっているが、それらのうち最高額のものでも年額3000万円強である。保育園の運営業務委託契約は、突出した契約額となる。また、練馬区は平成28年度までに計20の区立保育園を民間委託することを表明しているが、仮にこれらがすべて対象となるなら、将来的には年間40億円にのぼる巨額の契約となる。本来であれば規則本則に列記すべきものである。
 また、処遇施設の本体業務に関わるはじめての適用であり、区民生活や区民の権利に極めて大きな影響を及ぼすことが考えられる。ましてや、保育園は、0歳~6歳の人格形成期にある児童たちが日常生活を送る場であり、影響は計り知れない。
 このように本件契約は、練馬区財政にとっても施設で保育を受ける子どもたちやその保護者らにとっても極めて重大な意味を持つ。

3.問題点

 前述の重要性に鑑みれば、本件委託契約に長期継続契約の規定を適用するにあったっては、以下のような諸問題が解消されねばならない。

(1)判断基準
 法改正に応じて制定された「練馬区長期継続契約を締結することができる契約を定める条例」(平成18年12月15日)によると、保育園の運営業務委託契約は、同条例2条2項および同施行規則2条2項5号の規定により「区長が適当と認めた契約」に該当すると思われる。
 同条項を適用するのであれば、条例の主旨に照らして、区長が「適当」と判断する根拠、基準が明示され、かつ議会に対して報告がなされるべきであるが、いずれもなされていない。現状では、練馬区の中でも突出した額となる重要な契約に対し、その適用が区長の一存のみで決まってしまうことになり、公金支出の適正な運用という観点から、著しく適性を欠くと言わざるを得ない。

(2)必要事項の未整備
 保育園運営業務に長期継続契約を適用するにあたっては、以下列挙する諸点が最低限明確にされていなければならない。ところが、いずれも明らかにされていない。
①すべての委託園で適用するのかどうか
②新規契約の初年度から適用するのかどうか
③契約更新の年限を何年とするのが適当か
④更新のルールをどう定めるか
⑤継続期間中のモニタリングや業務評価をどのように行うのか
⑥学童クラブ事業など同種の事業への適用はどうするのか

(3)適用の根拠の非現実性
 募集要領(案)は、本件委託業務に長期継続契約を適用する理由として「保育の安定性と継続性を確保することが極めて重要」と指摘し、契約期間を3年間とすることが明記されている。各地の説明会でも、練馬区は「雇用の安定性・継続性の確保」を確保することが目的だと述べている。
ところがこれは、長期継続契約の本来の趣旨と異なる。契約額の大きさに鑑みれば、その適用には一層の慎重さを要する。
 そればかりでなく、実際に3年単位の契約が雇用の安定性等につながるとは、全く言えない。保育園の運営業務は、およそ10年単位の長期ビジョンにもとづき、年度単位の保育計画を策定して行われるのが通常である。ところが総務省自治行政局長通知(総行行第143号、平成16年11月10日)は、「契約の締結に当たっては、更なる経費の削減やより良質なサービスを提供する者と契約を締結する必要性にかんがみ、定期的に契約の相手方を見直す機会を確保するため、適切な契約期間を設定する必要があることに留意すべき」と指摘している。つまり、長期継続契約の制度では、一定期間ごとの契約見直しが期待されており、受託事業者はそのたびごとに他社との激しい競争に晒されることとなる。
 現状、単年度の随意契約更新で継続されている他の保育園運営業務委託契約に比べても、本件委託契約に長期継続契約制度を適用するのは、受託事業者をむしろ著しく不安定な状態に置く結果となり、所期の目的から大きく外れる。

(4)契約所管での決済を待たずに公募に入ろうとしている事実
 「練馬区長期継続契約運用方針」(平成19年1月16日、総務部経理用地課)によると、課長は、長期継続契約を締結しようとする時は、経理用地課長に事前に協議するものと定められている。
 練馬区は今後16園を民間委託する方針であることをすでに発表しているが、これらを長期継続契約として検討していることを明らかにしたのは、本年7月1日の石神井地区での全体説明会会場であった。その後6ヶ月が経過しようとしているが、本件契約は、いまだ経理用地課との事前協議の段階にとどまっており(本年12月11日健康福祉委員会での計画調整担当課長答弁)、いまだ区長の決済を得られていない。つまり現時点では、長期継続契約を締結できる「区長が適当と認めた契約」とは認められない。
 区長による決済を得られない可能性を残したまま、長期継続契約を前提に本件公募を行うのは、明らかに手続きの不備であり、地方自治法234条の3および同条例の規定に反し違法である。そればかりでなく、もし区長決済が得られなかった場合、長期継続契約であることに期待して応募してきた事業者から、信義則違反を理由に損害賠償を請求される事態にもなりかねず、練馬区財政に対して無用な損害を与える危険性が、具体的に予見できる。

4.まとめ

 本件公募は12月21日に予定されており、地方自治法242条1項規定の「違法・不当な公金の支出、契約の締結が相当の確実さをもつて予測される場合」に該当すると認められる。よって、請求人は練馬区監査委員に対し、本件公募の中止と、公募にかかる公金の支出一切の未然防止を練馬区長に勧告するよう、求めるものである。


事実の証明

練馬区立光が丘第四保育園運営業務委託プロポーザル募集要領(案)
練馬区長期継続契約運用方針(平成19年1月16日、総務部経理用地課)
長期継続契約一覧(平成19年4月1日契約分)
地方自治法の一部を改正する法律等の施行について(通知)
 (総行行第143号、平成16年11月10日)

請求者の表示

(自署)


トラックバック

この記事へのトラックバックURL
http://okkaketai.blog75.fc2.com/tb.php/119-f985ca7d

 | HOME | 

文字サイズの変更

FC2カウンター


無料カウンター

ブログ内検索

カレンダー

04 | 2017/05 | 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -

プロフィール

笠本

Author:笠本
原告の一人でした。裁判の結果は僕たちが望むものではありませんでしたが、一方で、信じられないくらいたくさんのご支援・ご声援をいただきました。本当にありがとうございました。僕たちの足跡が、今後同様の問題に悩む保護者のみなさんに、少しでもお役に立てればと思い、このブログを記録として残します。

ぜひ読んでください!

カテゴリー

最近の記事

月別アーカイブ

最近のトラックバック

リンク

このブログをリンクに追加する

QRコード

QRコード

RSSフィード

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

FC2Ad

Template by たけやん

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。