練馬の保育園民営化裁判追っかけ隊

練馬区立光が丘第八保育園の委託化をめぐって提起された、住民訴訟の記録です。練馬区のやり方は、理不尽にもほどがある!

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

光八委託の経過

練馬区立光が丘第八保育園(光八)の運営業務が、民間事業者(ピジョン株式会社)に委託されるまでの経緯を簡単にまとめると、次のようになります。

●平成17年2月10日
当初計画(同年4月からの委託)を変更し、9月から委託という方針を志村区長が発表。
●4月11日~22日
プロポーザル公募。応募は株式会社5社のみ。
●6月26日
選定委員会(第一次選定)が「該当事業者なし」と結論。
●7月11日
練馬区が議会に、その結論を「選定に至らず」と言い換えて報告。
●7月19日
練馬区が「選定会議」を設置し、不適格とされた応募事業者の中から選定(第二次選定)する方針を発表。
●8月12日
第二次選定でピジョン株式会社が選定される。
●9月1日
準備委託開始。
●12月1日
本格委託開始。

もう少し詳しい足跡は、次の通りになります。
平成16年

●8月17日
練馬区が、光八を含む区立園3園の運営業務を民間事業者に委託する計画を、当該園保護者に通知
当時の計画では、光八は平成17年4月1日から、残る2園は平成18年4月1日から全面的に委託を開始する内容でした。
光八については、発表から7ヵ月あまりの期間で、光八保護者たちに委託計画について説明し、事業者を公募・選定し、引継ぎを行ったうえで、園の運営業務を全面的に移管するというものでした。

●8月~9月
練馬区が光八保護者に対して、計3回の説明会を開催。
練馬区の説明は保護者たちの理解を得ることができず、会は紛糾しました。

●12月3日
この日予定されていたプロポーザル公募が延期。
練馬区と光八保護者代表とが、委託条件などについて話し合う公式の協議会(練馬区立光が丘第八保育園民間委託化対策協議会、以下「対策協議会」)を設置することで合意したことに伴うものです。

平成17年

●1月15日
対策協議会準備会開催。

●2月5日
第1回対策協議会開催。
この時点では4月からの委託化は事実上無理ですので、光八保護者代表は新しいスケジュール(彼らは「マスタースケジュール」と呼んでいました)を提示するよう、練馬区に求めました。
練馬区は「2月10日までに対策協議会に提出する」ことを約束しました。

●2月10日
練馬区長・志村豊志郎が、練馬区議会第1回定例会での所信表明演説で、突然に新しいスケジュールを発表。4月からの予定だった当初計画を変更し、年度途中の9月から全面的に委託するという内容でした。

●3月19日
第4回対策協議会で、「4月11日から公募開始」で練馬区と光八保護者代表が合意。
光八保護者代表は、年度途中の9月委託という事業は困難が予想され、またスケジュールがあまりに短期間で厳しいという理由で、計画の再延期を強く求めました。しかし練馬区は頑として拒否。練馬区(助役でした)が最終案として提示した「4月11日に事業者の公募を開始する」という案へ、保護者代表は同意を余儀なくされました。

●4月11日~22日
プロポーザル公募
土日を除くと、実質10日間の公募期間でした。「ねりま区報」と練馬区ホームページに募集の広告が掲載されたましたが、その他には広報されませんでした。応募してきたのは、株式会社5社。民間で保育園運営の主力である社会福祉法人や、その他の法人からの応募はありませんでした。

●5月17日~6月26日
「練馬区立光が丘第八保育園運営業務委託事業者選定委員会」(以下「選定委員会」)が計8回の会議を開き、応募した5社について9月委託を前提に審査しました。
光八保護者代表推薦の有識者3名、区立保育園園長経験者、児童青少年部長という計5名の構成でした。
第1回会議で「この公募は有効といえるのか?」という疑義が出され、激しいやり取りがありましたが、練馬区は「再公募等はしない」との姿勢を崩しませんでした。
練馬区の姿勢に抗議し、委員長が第2回の会議で辞任しました。
選定期間中、1社が応募を辞退しました。

●6月25日
練馬区と光八保護者代表は、適格な事業者が選定されなかった場合を含め、選定委員会終了後の対応について、対策協議会の場において合意署名しました。その骨子は、
選定委員会が適切な事業者を選定できなかった場合は、被告はその事実や経緯、理由を公表するとともに、対応策を提案し、スケジュールを含めて協議する、というものでした。

●6月26日
選定委員会が「該当事業者なし」と結論。9月からの委託という困難な事業を円滑になしうる事業者は応募した中にはいなかった、ということです。最終報告文の提出は7月20日までずれ込みました。表現をめぐって、児童青少年部長と有識者3名が対立したためです。

●7月11日
練馬区が区議会文教児童青少年委員会に対し、選定の結果を次のように報告。
1社の受託適格をめぐって意見が分かれ、結果として選定に至らず
同日夜、有識者3名が記者会見。選定結果は「該当なし」であり、練馬区報告が誤りであることを指摘しました。

●7月12日
練馬区が記者会見。有識者3名による前夜の記者会見を批判するとともに、選定結果があくまで「選定に至らず」であったこと、応募事業者の中から練馬区の責任において選定すること、それが十分に選定が可能との認識を表明しました。

●7月19日
光八保護者を対象にした練馬区の説明会。練馬区が新たに「選定会議」を設置すること、先の選定で審査対象となった4社について、改めて審査すること、9月から全面的に委託という当初のスケジュールを改め、9月からは準備委託を開始し、12月から本格委託することなどが説明されました。
月曜日の午後7時から開かれました。前日の休日(海の日)に保育課職員を休日出勤させて、戸別訪問で案内を配り、当日は園児たちに夕食を支給し夜9時まで保育園で預かったうえで強行されました。

●7月20日
選定委員会(第一次の選定)の報告文が練馬区長に提出される。選定委員の中の練馬区職員が「選定に至らず」という表現を用いることを強く要求し、「該当事業者なし」と表記すべきとする他の委員と対立した。しかし報告書の提出が1ヶ月も遅延することの不利益を考慮した選定委員長の判断で、「選定に至らず」という表記が盛り込まれました。

●8月12日
選定会議(第二次の選定)が、ピジョン株式会社を受託事業者に選定し、練馬区長に報告。第一次選定で「赤点」がつけられた部分を、会議のメンバー(すべて練馬区の職員)が合格点に評価し直すという作業の結果です。第二次選定の段階で、さらに1者が辞退。審査対象は3社のみでした。

●8月20日
第18回対策協議会で、練馬区が選定結果を保護者に報告。不透明・不公正な選定を追及する声で、協議会は大荒れに。

●9月1日
準備委託開始。ピジョン職員の園長候補と主任候補が光八に赴任。

●12月1日
全面委託開始。直営時のほぼ全職員が、フォロー職員として残りました。

平成18年

●1月15日
ピジョンの常勤保育士1名が退職。

●2月28日
同じく2名が退職。

●3月4日
第29回対策協議会。保育士退職問題で荒れる。3月末までに5名の退職が確定していることも明らかに。ピジョンは「4月以降もフォローを」と練馬区に要請。

●3月17日
練馬区長がピジョンに改善勧告。「同じ理由でこれ以上退職者を出さない」など4項目を同社に要求。しかし翌日の第30回対策協議会で、退職者がさらに1名増える見通しであることが明らかに。さらに園長自身が長期療養中という事実も発覚。

●3月24日
ピジョンが改善策を練馬区長に提出。同日の第31回対策協議会で、児童青少年部長が「原因の把握が現象面に留まっている。対応策も(アンケートだけでは)弱い」と発言せざるをえないほど、浅薄な中身でした。

●3月30日
本件原告2名がそれぞれ、住民監査請求を練馬区監査委員に提出。平成18年度契約の締結中止などを求めました。

●4月1日
平成18年度契約の締結。同日に新年度の委託開始。フォローに入る練馬区職員は4名に。

●4月8日
新園長就任。区立保育園園長経験者で、第一次選定の選定委員だった人物です。「保育内容の質は高いか」という評価項目では、ピジョンの評価は最低点に近い評価をしていました。

●5月20日
第33回対策協議会。
0歳児クラスではフォロー職員が実際に保育要員となり、赤ちゃんの抱き方から食事の与え方、ミルクの与え方など基本的な事柄を実際にやって見せ、ピジョン職員を指導した旨、5歳児クラスには個別に心を受け止めてあげねばならない園児があり、すぐには改善しない見通しである旨などが報告された。

●5月29日
住民監査請求にもとづく監査結果。「何ら問題はない」と請求は棄却されました。

●6月26日
原告2名が東京地方裁判所に住民訴訟を提起。


※5月末の時点での退職者は、常勤保育士2名、短時間保育従事者2名、事務1名、調理1名、園長1名の計7名。8月26日の第36回対策協議会では、病気療養中扱いの職員が3名いることが明らかにされました。

※光八からの転園者は、4月8名、5月3名、6月1名で、9月末現在で7名の転園希望者がいることが明らかになっています。

トラックバック

この記事へのトラックバックURL
http://okkaketai.blog75.fc2.com/tb.php/15-ff030035

 | HOME | 

文字サイズの変更

FC2カウンター


無料カウンター

ブログ内検索

カレンダー

09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

プロフィール

笠本

Author:笠本
原告の一人でした。裁判の結果は僕たちが望むものではありませんでしたが、一方で、信じられないくらいたくさんのご支援・ご声援をいただきました。本当にありがとうございました。僕たちの足跡が、今後同様の問題に悩む保護者のみなさんに、少しでもお役に立てればと思い、このブログを記録として残します。

ぜひ読んでください!

カテゴリー

最近の記事

月別アーカイブ

最近のトラックバック

リンク

このブログをリンクに追加する

QRコード

QRコード

RSSフィード

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

FC2Ad

Template by たけやん

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。