練馬の保育園民営化裁判追っかけ隊

練馬区立光が丘第八保育園の委託化をめぐって提起された、住民訴訟の記録です。練馬区のやり方は、理不尽にもほどがある!

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公立保育園民営化の宿命

大阪府で保育園3園を運営する社会福祉法人「寝屋川福祉会」の前理事長らが、厚生労働省や府などから支給される運営費数百万円を私的流用していたそうです。朝日新聞が伝えています。

同会が運営する3園の中には、大東市が民営化した上三箇(かみさんが)保育園が含まれています。同園の民営化をめぐる訴訟が、あの大東裁判です。数ある保育園民営化訴訟の中で、保護者側の勝訴が確定した唯一の例として、あまりに有名です。このブログでも、何度か取り上げたことがあります。

さて、このような事例が明るみに出ると、「そら見たことか。やっぱり民間はダメなんだ」と短絡する議論が出かねません。「だから保育園の民営化はダメなんだ」という主張が出てくるかもしれません。しかし、笠本はそれらの主張に与するつもりはありません。

民間保育園の中には、公立の一段も二段も上を行く保育を実践している事業者があることを、笠本は知っています。その一方で、とんでもない粗悪な保育を提供している民間事業者が数多くあることも、一応知っているつもりです。

おそらく問題の核心のひとつとして挙げることができると思いますが、保育園を民営化しようとする行政が、

民間の実態を知らなさ過ぎる

ということは、言えると思います。

練馬が典型ですが、

民間は効率的だから、
どんな条件でも何とかしてくれる
という思い込み


が行政の側にあるような気がします。

民間だって人間が運営しています。神様ではありません。できることとできないことがあります。

なのに「民間は効率的」という思い込みだけで保育園を民営化してしまったら、どうなるか。個別には、結果的によかったという事例が出てくるかもしれません。その一方で、とんでもない悪質な事業者が受託してしまう事例が、必ず出てきます。その可能性を排除するのは、事実上不可能です。そして、大人たちの不明の責任は、子どもたちが抱え込むことになります。

ちなみに、「民間が効率的」というのは、保育園に限っては誤解を与える表現だと思います。
保育という同じ仕事をしていながら、公立は人件費が高くて民間は低い。これは

効率の問題ではなく、差別の問題

だと笠本は思います。同じ保育という仕事をしているなら、民間の保育士は公立と同等に報われるべきです。

なのに、民間の保育士は、国家や自治体からの支援が不十分であるがゆえに、不当に低い待遇に甘んじるしかない状況に置かれています。

そんな状況を逆手に取るような形で「民間の方が効率的」という主張が出てきたというのが実態だと、笠本は考えています。

違うでしょう。

こんなの、国や自治体の怠慢のツケを民間に押し付けているだけです。

上三箇の事例は、全国各地で進められている保育園民営化の将来に対する警鐘と言えるかもしれません。同じような事例は、今後もきっと出てくると思います。民営化する以上は、これは宿命だと言うしかありません。

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プロフィール

笠本

Author:笠本
原告の一人でした。裁判の結果は僕たちが望むものではありませんでしたが、一方で、信じられないくらいたくさんのご支援・ご声援をいただきました。本当にありがとうございました。僕たちの足跡が、今後同様の問題に悩む保護者のみなさんに、少しでもお役に立てればと思い、このブログを記録として残します。

ぜひ読んでください!

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